ハンガリー


ハンガリーのおばあちゃんが織るハンドメイド工房

ハンガリーには有名なカロチャ刺繍を始め、ベルグ、マチョー、ブジャークなど、それぞれの地方で独自の技法・デザインが多く存在します。

首都ブダペストから西へ100km、パローツ地方の小さな村にこの工房はあります。今も残るパローツの伝統織物の収集と研究、そして女性による技術の継承を目的に設立されました。

写真では伝わりづらいですが、手織り作業は目で追えないくらい早く、そして正確。仕上がったテキスタイルのクオリティは、すべてハンドメイドとは信じられないほどです。ここでは数十名の織り手さんが働いていますが若い方は少なく、残念ながら年々その数は減っているそうです。

デザインのモチーフに使われているのは、花、果物、星、神様など様々。19世紀から続くこの地方の伝統を脈々と受け継いできました。ここには資料として膨大な量の古布があり、中には100年以上前につくられた生地もあります。これらを参考に日々新しい(そして古い)デザインを掘り起こし、研究しています。