オーストリア


19世紀から受け継がれる、古都ウィーンが編み出すピュアシルク

古くからヨーロッパ随一の芸術の都として栄えた、中欧オーストリアの首都ウィーン。まだハプスブルク家の帝国として繁栄していた1836年に設立されたのが、こちらのシルク工房です。ハイクオリティなジャガード織りが評判を集め、1900年頃には500の織り機、1,000人の従業員を抱えるようになります。世界中のファッション生地を手掛け、かのエリザベス女王の衣装まで製作したのだとか。

ウィーンのシルク工房
ウィーンのシルク工房

20世紀に入ると、二度の世界大戦による不景気、アジアをはじめとする新興国の安い労働力に追われてしまい、ウィーンの伝統的なシルク製造は衰退。この工房も経営危機に陥ることもありました。現在は家族経営の小さな工房になりましたが、歴史あるデザインを守り続けています。

ウィーンのシルク工房
ウィーンのシルク工房
ウィーンのシルク工房

180年以上に渡るアーカイブを保存する工房は、ウィーンにはほとんどありません。ヨーロッパ的なデザインだけではなく、日本の着物を思わせるデザイン、インドから影響を受けたと思われるオリエンタルなデザインなど、様々です。

ウィーンのシルク工房
ウィーンのシルク工房
ウィーンのシルク工房

古都ウィーンが紡ぐピュアシルクを、是非体感してください。