前回の続き。というか余談です。
お世話になったヴィジェンドラさんに別れのあいさつをし、タクシーを呼んで欲しいとお願いすると、予想外の返答が。
「バグルー村はタクシーのエリア外だよ」
前回の続き。というか余談です。
お世話になったヴィジェンドラさんに別れのあいさつをし、タクシーを呼んで欲しいとお願いすると、予想外の返答が。
「バグルー村はタクシーのエリア外だよ」
紀元前後にはすでに存在していたという、「インド更紗」。15世紀に大航海時代が訪れると、インドネシア、タイ、ヨーロッパ、そして日本など、世界中に広まりました。木型のブロックで木綿布に染色するこの技法は、インドでは英語で「block print」と、そのまま呼ばれています。
そんなインド発祥のテキスタイル「更紗」を、木型の作成や染色などすべて手作業で行っているのが、前回の記事で紹介した、バグルー村です。今回は、実際にどのような工程でインド更紗が完成するのか、ご覧いただきたいと思います。
首都デリーから南西260km、北インドに位置するジャイプールの空港に着いたのは、朝6:30でした。
航空会社のトラブルで、経由地の上海で飛行機に乗れずに1泊することになり、次のデリーでロストバゲージするという、散々なスタートを切った旅でした。ちなみに、結局スーツケースは日本へ帰る飛行機まで受け取ることができず・・
スコットランド北部、ハイランド地方で最も大きな街が、インヴァネス(Inverness)です。といっても人口わずか5万人、鳥取県の10分の1以下。広大な自然が広がるハイランドは、ヨーロッパで最も人口密度の低い地域なのです。インヴァネスは幻のネッシーのネス湖としても知られていますが、ハイランドはタータン(チェック)の歴史においてとても重要な土地でもあります。
グラスゴーで最も感銘を受けたのが、グラスゴー大聖堂でした。
ここにはグラスゴーの守護聖人、聖マンゴーが眠っています。6世紀、スコットランドの地にキリスト教を広め、「聖マンゴーが建てた教会からグラスゴーの街が始まった」ともいわれる伝説の人です。12世紀に建てられたこの大聖堂は、16世紀に宗教施設がことごとく破壊された宗教改革から奇跡的に免れた、スコットランド本土に唯一現存する中世の大聖堂でもあります。
スコットランド最大の都市、グラスゴー。かつての大英帝国の屋台骨として、貿易と重工業の中心地になった工業都市というイメージがありますが、現在は芸術、文化の街として知られています。90年代以降、トラヴィス、モグワイ、フランツ・フェルディナンドなど、多くのアーティストを輩出した音楽好きにはおなじみの街でもあります。
エディンバラから北へ約70キロ、フォーファーという街にあるStrathmore(ストラスモア)というタータン会社を訪ねました。フォーファーは人口14,000人の小さな街で、エディンバラから直行便のバスがありません。途中、スコットランド第四の都市ダンディーを経由します。
スコットランドの首都エディンバラは、歴史的建造物が立ち並ぶ「旧市街」だけでなく、新しい建築物と美しい均整がとれた「新市街」、どちらも世界遺産に登録されています。「新」市街といっても18世紀にできた街なので十分古いんですけどね。
1892年に設立されたロッカロン(Lochcarron)社は、糸染めから生地の織り、仕立てまで、120年以上に渡りスコットランドの伝統的な製法でタータンをつくり続けています。伝統的なキルト衣装だけでなく、ヴィヴィアン・ウエストウッド、バーバリー、アレキサンダー・マックイーン、ポール・スミス、コム・デ・ギャルソンなど世界的な有名ブランドの生地にも採用されているテキスタイル・メーカーでもあります。
ボーダーズ(Borders)とは、スコットランド南部、イングランドとの境にあたる地方をいいます。スコットランドでのタータン(チェック)発祥の地は北部ですが、19世紀以降、イングランドをはじめ世界中で流行してからはボーダーズ地方に数多くのタータン織物工場ができたのです。
その後、タータンの生産はより安くできる海外へと移り、多くの工場は閉鎖してしまいましたが、昔ながらの製法で本物のタータンをつくり続ける工場が、ボーダーズにはまだまだあります。なかでも、いくつか有名な工場が集まるセルカーク(Selkirk)に行ってきました。