1892年に設立されたロッカロン(Lochcarron)社は、糸染めから生地の織り、仕立てまで、120年以上に渡りスコットランドの伝統的な製法でタータンをつくり続けています。伝統的なキルト衣装だけでなく、ヴィヴィアン・ウエストウッド、バーバリー、アレキサンダー・マックイーン、ポール・スミス、コム・デ・ギャルソンなど世界的な有名ブランドの生地にも採用されているテキスタイル・メーカーでもあります。
そんなロッカロン社の工場を見学させてもらいました。ちなみに僕はアポをとって行きましたが、一般公開もされています。
白糸を写真右側の丸い樽に入れ、染色します。染まった糸は左にある乾燥機に移されます。
これが100年以上使われているという年季の入った乾燥機。
染色された糸は棚にきれいに並べられます。つくれる色は2,000種以上あるとか。
これからつくるタータンに合わせて、糸を写真のクリールという機械にセットし、奥にあるワーパーという経糸を巻き取る機械に送られます。
経糸を織り機にセットしているところ。
ロッカロン社のつくるタータンはなんと700種以上。棚に管理されているタータンの札には、タータン名やクライアント名、サイズなどが記されている。
仕上がったタータンは必ず人の目でチェックし、品質管理を徹底している。
この後、マネージャーのJillさんに、ブックになっているタータンの生地サンプルを見せてもらいました。タータンの歴史の話とか、前述の有名ブランド以外にもダイアナ元妃やピーターラビットのオリジナルタータンなど、おもしろい話も聞けました。
余談ですが、サンプルがあまりに大量だったために時間がかかりすぎて、予定のバスに乗れず雨のバス停で凍えることに。エディンバラで買ったSIMカードを入れていたスマホが圏外で次のバスの時間が調べられず、これにも困りました。
ネクタイ専門店TUNDRA(ツンドラ)が投稿いたしました。
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