40日間、ひとりで計7カ国の織物工房を巡った旅も、ついに最終日です。 今から思うと、どの国もなかなかヘビーな移動の連続でした。最初に訪れたカンボジアでは、背もたれが壊れたワゴンで200km。ラオスでは飛行機乗り継ぎできず航空会社ともめたり。ポーランドでは間違った切符を買わされ。今回の最北の地フィンランドでは、極寒のバス停で1時間凍えたり。いつも適度に緊張していて、移動を退屈に感じることはほとんどありませんでしたw
工房へのアポは事前にちゃんととっていることもあれば、現地で噂を聞いて急に尋ねることもあったので、ある程度のトラブルは当然といえば当然かもしれません。 けど、幸運にも盗難にあったり、大きな事故に遭うことはありませんでした。そして、いい工房に出会えた後の帰りのバスや列車では、何とも言えない最高の気分に浸ることができたんです。
さて、そんな旅の最後のランチを紹介したいと思います。ヨーロッパに入ってからは物価も高くなり、節約のためにスーパーでサラダとサーモンだけ買って帰るみたいなのがほとんどでしたが、最後くらいちょっといいものを食べようと入ったのがここ。美術館の人に紹介してもらった、タリン旧市街の外れにあるLeid Resto ja Aedというお店です。
かなり奥まったところにあるのでわかりづらく、2回素通りした後やっと見つけました。階段を上がると広い中庭があり、「もしかして相当高いお店では・・?」と思いつつドアを開けると、ウェイトレスに「予約されているお客様ですか?」と聞かれさらに不安に。他のお客さんはきれいな格好のご婦人ばかり。が、メニューを見て一安心。デザート込みで20ユーロくらいでした。
軽く揚げたパイクパーチというスズキに似た淡水魚のフライを、リーキという西洋ネギのほんのり甘いソースで食べます。めっちゃうまい!
そしてデザートのクリームブリュレは、中にもブルーベリーが入っていて、これもたまらんかったです。
旅の最後に食べたこの食事が、7カ国通して断トツベストだったので、大満足で空港行きのトラムに乗ったのでした。 というわけで、この旅行記はエストニアで一旦終わりです。またすぐ別の国に行って、別の旅行記書けるといいんですけど。
今後は、日本に帰ってきてからのネクタイ製作(これもめっちゃトラブルだらけ)、あとブランドPRのこととか書いていこうと思っております。
ネクタイ専門店TUNDRA(ツンドラ)が投稿いたしました。