日本でもそうですが、各国には伝統織物博物館のようなものがそれぞれあるので、勉強のためにも行くようにしています。ポーランドのウッチにある織物博物館のように素晴らしいところもありますが、正直言うと、ただ古いものを並べているだけで退屈なところもあるので、失敗することも多いです。 なので、僕はそういった歴史博物館のようなところより現代美術館のほうが好きでして、現代美術館には常設で古い作品が展示されていることも多いので、現代と過去のデザインや技術の対比を楽しめます。
ヘルシンキのデザイン・ミュージアムが正にそうでした。こういうところの方がテキスタイルやデザインの勉強にも、ネクタイ制作にも役立ちます。 そういった意味で、リガ旧市街のThe Museum of Decorative Arts and Designはとてもよかったです。僕が行った時は偶然、ラトビアのコンテンポラリー・デザインというエキシビジョンをやっていたので、それもラッキーでした。普通にスーパーで売っている優れた日用品のパッケージから、反射しないガラスなどの最先端科学系など、今のラトビアのデザインや技術の展示を楽しめました。
2階と3階は昔の陶器を中心に、独特なデザインの家具、家電、織物や洋服まで展示されています。特に、おそらくロシアや北欧デザインの影響を受けたと思われる陶器の数々は、100年以上前のものもあり、素敵でした。また、ここは古い建物自体がかっこよくて、1階は吹き抜け、天井が低い2,3階は木の柱がすごい迫力です。
ネクタイ専門店TUNDRA(ツンドラ)が投稿いたしました。