アウシュヴィッツからバスで2km離れたビルケナウに向かいます。ここにアウシュヴィッツ第二強制収容所があります。
さらに大規模な収容所で、あまりに広いため当時は敷地内で鉄道が使われていたくらいで、線路は今も残っています。ここでも宿舎を再現した施設を見ることができます。この日かなり雪が降っていたこともあって、強制的に労働させられ生活する過酷さがよけいに痛々しく迫ってきます。ちなみに、このあたりの最も寒い日はマイナス20度になるとか。 そしてこの収容所の一番奥に、国際慰霊碑があります。
「永遠にここは絶望の地であり、ヒューマニティに対する警告である。ナチスはここで、様々な国の、主にユダヤ人の男性、女性、そして子供達を約150万人殺害した」 「様々な国」とあるように、このメッセージは犠牲者の国それぞれの言語に翻訳され、20カ国分の石碑があります。
ホテルに戻って、映画シンドラーのリストをiTunesでダウンロードして見ました。ここで当時の汲み取り式のトイレを見た時、急にこの映画のことを思い出して、どうしても見たくなったのです。細長い石板に均等に丸い穴が空いていて、ナチスから逃れるためにユダヤ人の子供が逃げ込んだ、あれです。一層たまらん気持ちになったのは、言うまでもありません。
